足の筋トレが認知症予防になる理由
認知症はこれからますます増えてくる社会問題の一つとも言えます。2025年には65歳以上の5人に1人が発症すると言われています。
認知症になると記憶をつかさどる脳の海馬が小さくなることがわかっています。一方で筋トレをすると海馬が増大することがわかっています。筋トレと認知症は切ってもきれない関係であることがわかります。
特に筋トレで効果を出すには足に注目することが大切です。
足の筋トレと認知症の関係
足の筋トレをするメリット
下半身には人間のカラダにある筋肉の約70%が集まっている場所だと言われています。大きな筋肉が集まっている場所だからこそ、下半身を鍛えることでカラダの中の様々な器官や機能が蘇ります。
筋肉は足から痩せ細っていく!
足の筋肉を鍛えることがなぜ大事なのか?というと、足の筋肉は他の部位よりも衰退するのが早い傾向にあります。例えば入院をして、寝たきりになり、動く回数が減ってしまうとこれまでできていた何気ない動きでさえもバランスを崩してしまうことがあります。
仮に1ヵ月寝たきりになると、50%の筋肉が減ると言われています。基本的な生活の中では筋肉は1年に1%の低下で済みますが、寝たきりになってしまうと進行スピードが速いのがわかります。
そして足の筋肉が衰えるスピードは上半身よりも約3倍早いといわれていますから、それだけ足を意識して鍛える必要がありますね。
認知症を足の筋トレで予防できるメカニズム
認知症は上記にも記載しましたが、脳内にある記憶を司る部分海馬の働きが大きく関係してきます。海馬は簡単な計算ドリルや知恵の輪、連想ゲーム、トランプゲームなどでも活性化しますが、筋トレは海馬の発達だけでなく、積極性を増やすセロトニンのようなホルモン分泌にも影響することから効果が複数に及びます。
特に足の筋トレは全身の70%を占めていることから、カラダに対する影響も高いということが言えるでしょう。上半身や腕のようなカラダに対する割合が少ない箇所をトレーニングしても足に比べれば効率は落ちます。
ただしゆくゆくは、大きな足の筋肉から徐々に小さな筋肉を鍛えるようにすることで、トレーニング中にスタミナ切れをすることが少なくなり、しっかりと負荷を与え鍛えることができます。