足腰を強くする高齢者の筋トレまとめ

高齢を迎えると様々な病気や体の衰えを感じてきます。中でも足の筋肉の衰えは誰もが感じるものです。このブログでは足腰を強くする筋トレの方法や効果、ストレッチなども取り入れています。特に下半身の筋肉にある腸腰筋、大腿四頭筋、お尻、姿勢といった部分まで改善できるようご紹介します。

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知らないと損する高齢者のリハビリに重要な股関節の働き

股関節の働き

高齢者の歩行リハビリで特に重要とされる股関節の働きを皆さんは知っていますか?
多くの方は股関節というと脚の付け根と連想する方が多いと思います。実際にはお尻の奥に近いあたりにあり、太ももの骨(大腿骨)が骨盤と接する部分の関節が、股関節です。

 

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例えば股関節に炎症や障害が発生するとお尻、腰のあたりが痛み出すことがあります。また、歩き方が崩れ骨盤がゆがんだりすることで坐骨神経痛が発症することもあります。加齢にともない歩く頻度や歩数が少なくなることで股関節周りの筋肉の劣化に繋がります。つまり股関節は、日常のすべての動作に影響する大切な部分です。

 

歩行時に筋力不足が重なり骨盤が安定せず、膝への衝撃が増して膝を痛めることもあります。リハビリにおいてふくらはぎの筋トレや前腿の筋トレもありますが股関節の柔軟性と筋力を向上させることも大切だということを覚えておきましょう。

股関節を構成する筋肉

 股関節は主に5の筋肉で構成されています。大腿四頭筋、内転筋、ハムストリングス、大殿筋。腸腰筋。これらの筋肉がしっかりと筋力を保ちながら総動員することで安定します。

 

股関節の痛みなどは主にこの5つの筋肉のどこかに障害がある可能性が高いということが考えられます。また加齢とともに筋肉が硬くなることがあるので日々柔軟体操やストレッチをすることも忘れないようにしましょう。

自宅でできる股関節柔軟チェック

自宅でも簡単にできるチェック方法をご紹介します。痛みが出てから気づく方がほとんどですが、事前に現状を把握することで防ぐことができます。

・座った状態から開脚で90℃以上開かない。

・歩幅が狭くなった

・平らなところでつまずく

・いすから立つとき、机やひざなどに手をつく

・階段が上りづらい

・正座ができない

いかがでしょうか?2つ以上当てはまるものがある場合は硬くなっていたり筋力が弱くなっている可能性があります。

 

放置すると股関節症になる

股関節が硬いまま放置すると軟骨部分がすり減り炎症が起き痛みが発症することがあります。若い時はで筋肉や骨が丈夫なので股関節をサポートしてくれますが中高年から高齢者になるにつれて代謝が落ち、太ることで負担が次第に増していきます。

 

わかっていて放置し続けると可動域が制限され始め、かばうようになり色々なところに痛みが出始めることもあるので注意しましょう。

 

股関節を鍛えよう

リハビリにおいても股関節を鍛えたり柔らかくすることは重要なことであることがわかります。股関節の筋力トレーニングをすることで正しい骨盤の安定に繋がります。骨盤が安定してくると歩行時も楽に足が運べるようになるでしょう。

筋肉は年齢関係なく成長する唯一の器官です。定期的に鍛えていくことで必ず筋力向上に繋がり今よりも快適な生活を送ることができます。

 

高齢者でもできるオススメ股関節筋トレ法

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 やり方

・横向きになり肘をつきます

・両足をそろえた状態から上側の足を開きます

・上がり切るまで上げましょう

・2秒かけて上げて2秒かけて下ろします

・10回~20回

・反対も同様に行います

 

このトレーニングは大殿筋と内転筋を鍛えていきます。また足を開く動作でもあることから可動域の向上にもつながります。普段の生活の中で足を開くことはあまりありませんよね。だからこそ意識的に動かしていくことで変化がみられます。

 

応用編

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このようにチューブを用いて行う方法もあります。道具を使わないトレーニングになれてきたら取り組んでみてもいいでしょう。

やり方

・立位の状態から膝上にチューブを巻きます

・かかとはつけたまま膝を軽く曲げます

・膝を内向き、外向きと交互に繰り返していきます

・20回を目安に行いましょう

 

まとめ

今回は股関節の働きが高齢者のリハビリにどのように影響するかをみてきました。股関節はカラダの関節の中でも中心に位置します。つまりカラダの状態を左右するとも言えます。特にリハビリをする中で股関節に注目していなかった人は今一度自分自身の状態を正確に把握してトレーニングに励んでください。いつまでも健康であることが何より大切です。