高齢者のリハビリに腹筋トレーニングが効果的
腹筋の役割
腹筋と聞くと若い時にシックスパックを目指して一生懸命鍛えた人も多いのではないでしょうか?しかし本来の役割としては体をしっかりと機能させるためにあります。そして姿勢を維持したり、保つために働いています。
日常生活の中で椅子に座っている上体の時は腹筋はあまり使われませんが、立っている時は脊柱を支えるために、自然と腹筋を使って姿勢を維持しています。つまり腹筋が弱くなったりすることで体制が維持できず立っていることも辛くなります。
特に座りっぱなしで立つことも少なくなる高齢者の方は多いです。ほとんどの人が年齢のせいにしますが生活習慣を見直すことで改善に繋がることがほとんどです。
高齢者のリハビリで腹筋を鍛えたほうがいい理由
まず、加齢に伴いお腹が出る方は多いですよね。なぜそうなるのでしょうか。原因は2つあります。
・運動不足や食べすぎによる内臓脂肪、皮下脂肪が付着すること
・腹筋の筋力低下により内臓が前に押し出されお腹が出る
特に中高年になるとメタボリックシンドロームのような症状や糖尿病になる人は多く、原因は上記のものになります。高齢者の場合は特に運動不足と筋力不足の両方が考えられもともと糖尿病の方も多くいます。
筋力不足により内臓を支えることができなければ脊柱も支えることができなくなり背骨がゆがみ始めます。それに連なって骨盤もゆがみ、腰痛も発症することもあるでしょう。
なんだか最近猫背になったような気がしたときはまずは腹筋を鍛えて強化しましょう。放置すると悪化する可能性は十分あります。
リハビリ用腹筋トレーニング
リハビリ目的で行う腹筋はカラダに負担がかかりにくいものになっています。通常の上体おこしのようなトレーニングでは腰を痛めてしまう可能性がとても高いのでやめておきましょう。まずは呼吸を意識することからでも十分な腹筋強化に繋がります。
ドローイン
やり方
・仰向けに寝て両膝を曲げます
・両手はお腹の上に置きます
・鼻から息を4秒吸って大きくお腹を膨らませます
・口から息を4秒かけて吐きながらお腹を凹ませます
・10回を目安に1日1回行いましょう
ポイントはお腹を凹ました時に両手で軽く押してあげるとより意識されやすくなります。このトレーニングで腹筋全体を鍛えることができ、立った上体でもできます。
まとめ
今回は高齢者の方でも無理なくできる腹筋トレーニングのご紹介でした。リハビリ目的で行う方はなるべく手軽に簡単にできるトレーニングでないと難しいと思います。若い頃に比べて確実に筋肉量も減るのは事実であり受け入れなければいけないことです。
だからこそこれからの人生を健康でいるために取り組んでいきましょう。