高齢者の背中曲がり解消のための自宅でできる筋トレ法
背中曲がりとは
背骨は、前後の方向から見るとほぼ真っ直ぐです。そして横から見ると首、胸、腰の部分でそれぞれ前後に弯曲しています。弯曲していることでバネのように前に倒したり起こしたりできます。
この背骨が、異常に曲がってしまうことを脊柱変形といいます。そして一番問題になるのが前に曲がる後弯症です。
背中曲がりの原因
40~50代を過ぎてくると加齢により椎間板が弱くなってつぶれたりずれたりすることで背骨の変形が進みます。また、骨粗しょう症が原因の圧迫骨折によって曲がってくる場合もあります。
また日常生活の多くはカラダを前に倒した状態で作業をする姿勢が多いです。すると背骨の前方に負荷がかかりやすく癖づいてしまい背中が曲がることもあります。
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女性に多く発症する
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実は背中が曲がりやすいのは女性に多い傾向にあります。その理由として女性ホルモンの関連性があります。特に閉経後に曲がってくる場合が多いです。男性と女性で比べると筋肉量が違うことも原因の一つになります。
症状
痛みの種類は2つあります。まず一つ目は曲がっている背骨の周りの痛みです。実はどの部分からくる痛みなのかがよくわからないことがあります。筋肉なのかそれとも骨なのかわからないことが多いです。
2つ目はヘルニアの患者さんにあるような神経の痛みで、足に痛みが出ます。これらは通常年齢とともに発症することが多いですが特に背中が曲がっている方には激痛が走ることもあります。更に長い時間同じ姿勢でいることに耐えられないという訴えが多く聞かれます。これは、背骨の変形で特定の筋肉に負担がかかり、その部分が疲れて筋肉痛になるためです。
女性の場合は特に家事において支障をきたすことが多く、立って食事を作ることが辛くてなります。横になれば痛みが無くなる人も多いのですが、顔が下に向いていたりすることで精神的にも影響が出てくることがあります。
背中曲がりに効果的な筋トレ
特に背中が曲がっている方は背中を反らすことがなかなかできません。まずはうつ伏せでできる筋トレから始めていくことが大切です。お腹周りの筋肉を強化するだけでも姿勢が改善されてくるのでやってみましょう。
お腹を伸ばし、背中の肩甲骨を使うことが筋トレ効果を発揮します。特に日頃から背中が丸まっていると肩甲骨が広がったままでお腹が常に収縮して筋肉が硬くなっていることがあります。ただし無理やり腕を伸ばして行う筋トレは少しリスクがりますので両前腕をつけたところからスタートしましょう。
やり方
・うつ伏せになり両前腕をつけます
・上体を起こします
・起こしたところで10秒キープの後またペタッと寝ます
・上体を起こす、寝るを繰り返すこと5回~10回行います
できる人は両手を完全に伸ばしきっても大丈夫です。最初は肘もついた状態からスタートしてみましょう。お腹が伸ばされ、縮められの繰り返しにより効果が出てきます。