足腰を強くする高齢者の筋トレまとめ

高齢を迎えると様々な病気や体の衰えを感じてきます。中でも足の筋肉の衰えは誰もが感じるものです。このブログでは足腰を強くする筋トレの方法や効果、ストレッチなども取り入れています。特に下半身の筋肉にある腸腰筋、大腿四頭筋、お尻、姿勢といった部分まで改善できるようご紹介します。

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高齢者にオススメな腸腰筋のストレッチ方法

近年は少子高齢化時代に突入し、高齢者ん介護問題、健康に関する情報が多く取り上げられるようになってきました。加齢とともに衰えてくる筋肉により疲れやすくなること、そして歩行することが難しくなることが挙げられます。

生涯歩けるカラダでい続けるためには様々な運動器官が総合して連動することが大切です。中でも腸腰筋は歩行に関して大きな影響を持つ筋肉です。腸腰筋を鍛えたり、筋肉を柔らかくし保つことが健康であるための方法の一つと言えます。

腸腰筋とは?

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腸腰筋は大腰筋、小腰筋、腸骨筋の3つから構成される筋肉の総称です。画像で見るとまさに腰から太ももの付け根にかけ、左右対称に付着しているのがわかります。大腰筋・小腰筋・腸骨筋の役割について説明します。

腸腰筋の役割

大腰筋

大腰筋は股関節を安定させる、骨盤を安定させる、歩く際に脚を挙げる働きをします。
大腰筋は他の筋肉の中でも唯一下半身と上半身を繋ぐ筋肉なので歩行にダイレクトに関連している筋肉であることがわかります。また大腰筋が弱ったり硬くなることで姿勢が崩れることがよくあります。この場合猫背のような姿勢になります。

小腰筋

小腰筋は大腰筋の中に埋もれているため感じることは難しいですが、主な役割としては大腰筋の補助的な働きをします。また小腰筋は色々な筋肉の構造や遺伝の関係で約半数以下の人にしか存在しない筋肉です。

腸骨筋

大腰筋と比較すると背骨に付着していない為、足を挙げる働きをします。また同様に足を振り出す時にも働きます。腸腰筋の中でも最も深層部に付着する筋肉です。

腸腰筋は基本的には歩く時、また仰向けの姿勢から起き上がる時にも働くといわれています。そしてデスクワークや高齢者の方で座っていることが多い方は腸腰筋が収縮し筋肉が硬くなることで姿勢が悪くなり腰痛や肩こり、背中の痛みを発症します。

また高齢者によくみられる歩幅が減少して足が重く感じることやすり足になることにも大きく関連しています。大腰筋は背骨に付着しているため姿勢に影響を及ぼします。特に背中が丸まるような方は大腰筋が弱くなっている証拠ですので定期的にトレーニングをしていきましょう。

腸腰筋ストレッチの効果

腸腰筋をストレッチするとどんなメリットがあるのでしょうか?ストレッチは筋肉を引っ張り、伸ばすことで柔軟性が向上すると言われています。自分で行うストレッチもあれば、人にやってもらうストレッチなどありますがここではストレッチの効果、腸腰筋ストレッチの効果をみていきましょう。

 

姿勢が整う

腸腰筋は、上半身と下半身を繋ぐ筋肉であることから体幹の安定性に関連しています。腸腰筋の柔軟性や筋力を保つことで脊椎が安定し骨盤が安定します。するとカラダのゆがみやブレがなくなり姿勢が整います。

肩こり、腰痛の予防

腸腰筋が硬くなると骨盤が前傾姿勢になります。前傾姿勢になることで腰の筋肉が定位置に保つことができず、収縮し血行状態も悪くなり腰痛になります。また姿勢が崩れれば必然的に肩こりも発症し、終いには背中の痛み、膝の痛みも出ることがあります。腸腰筋をストレッチすることでこれらの症状を予防する効果が期待できます。

 

歩行が快適になる

腸腰筋は、地面から反発する力を使うことと大殿筋の働きで前方に進みます。高齢者の方で足どりが重くなることや、歩行スピードが落ちた、靴底がよくすり減る人は腸腰筋が衰えている証拠。ストレッチをすることで動きがスムーズになり歩幅が広くなり歩行が快適になります。

 

転倒防止

転倒原因のほとんどが腸腰筋の筋力不足と柔軟性不足にあります。腸腰筋が硬くなると可動域が狭くなり、脚を上げているつもりでも実際には上がっていないことがほとんどです。それによって知らず知らずのうちにすり足になりつまづいて転んでしまいます。

高齢者にとってつまずくことは大きな問題です。骨折して大けがにもつながりかねません。ですから十分にストレッチを施し、柔らかい状態に保っておくことで転倒予防に繋がります。

高齢者でも簡単!おすすめ腸腰筋ストレッチ

仰向け膝抱えストレッチf:id:stretch-profesional:20180518154400j:plain

やり方

・仰向けに寝ます

・片足を曲げ両手で抱えます

・膝はまっすぐ自分の方向に向けましょう

・20秒~30秒行います

万が一両手で抱えることが難しい人はできる範囲でいいのでゆっくり足を曲げてみましょう。

 

片足伸ばしストレッチ

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やり方

・片足を前に出し膝の角度は90度

・もう片足を伸ばします

・姿勢はまっすぐに保ちます

・この状態で10秒~20秒

ポイントは伸ばした足の付け根が伸びていることを実感することです。また上体が不安定な方は何かにつかまりながら行ってもよいでしょう。伸ばしている膝の下にタオルなどのクッションを入れてあげると痛みも生じることなくストレッチができます。

片足伸ばしストレッチ初級編

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カラダが硬くてストレッチすることに不安のあるかたは角度を浅くしてもよいでしょう。

やり方

・脚を一歩前に出します

・後ろの足と前足のつま先を揃えます

・姿勢はまっすぐに保ちます

・手は腰に置き、伸ばしている足の付け根が伸びていることを実感してください

足踏み体操

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やり方

・立位もしくは椅子に座った状態で構いません

・大きく手を振りながら足を上げていきます

・姿勢はブレないように注意しましょう

・50回を目標にトライしましょう

 

足踏み体操は立派な腸腰筋ストレッチにもなります。腸腰筋を伸ばす、縮めるを繰り返すことより日常生活に近い動きになります。実はこの足踏み体操は筋トレの効果も関連しています。

筋肉は伸びる、縮むの性質があり、縮める動きが多いのが筋トレ、伸びる動きはストレッチということになります。つまり足踏み体操はどちらも兼ね合わせた動きということです。

また人のカラダは常に静止していることはありません。モノを拾ったり、起き上がったり、横になったり、座ったり、歩いたりと3Ⅾの動きです。よりこの3Ⅾに近い動きをすることが機能改善にも効果的だと言われています。

 

まとめ

高齢者におすすめな腸腰筋ストレッチはなるべくどなたでもできるようなものを選択しています。もちろんもっと効率的な方法はあるでしょう。しかし無理をしてケガをしてしまっては意味がありません。なるべくケガのリスクがないストレッチであり、かつ長く続けられるような自分に合ったやり方で行っていきましょう。

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