ストレッチが苦手な高齢者も解決!ストレッチポールで腸腰筋を柔らかくしよう
ストレッチが苦手な方はストレッチポールから
自分で行うストレッチが億劫でどうしても継続できない方はストレッチポールから始めてみるといいかもしれません。特にこれまで運動などはせず、苦手意識がある高齢の方はカラダを慣らすという意味でも用いることができます。
ストレッチポールの効果
ストレッチポールは骨盤、背骨の周りにある筋肉のバランスを整える作用があります。特にこの骨盤や背骨の周りには身体の中でも比較的大きな筋肉が密集していて日常活動で使われる重要な筋肉にアプローチすることができます。
ストレッチポールはインナーマッスルという身体の奥深くにある深層筋肉と筋膜と言われる筋肉を覆う薄い膜にアプローチします。とくにこの筋膜は全身に張り巡らされたものでカラダの表面に全て繋がっていて硬くなると一部分が癒着する性質があります。
癒着するとその部分の筋肉が硬くなったり、または痛みが生じたりします。そして筋膜が癒着した際にはどれだけストレッチをしても効果は見込めず、カラダは硬く感じるままであることが多いのです。
癒着をほぐすには硬いもので直接ゴリゴリしていくしかありません。ストレッチポールは癒着をほぐす効果があることからストレッチ前にやるのはとても良い組み合わせなのです。
ストレッチポールは肩凝り、腰痛も解消する
ストレッチポールを行う目的はバランスを整える、インナーマッスルを刺激する、筋膜をほぐすといったことがあります。特にこれらの中でも筋膜をほぐすということが肩こり、腰痛を解消するのに役立ちます。
筋膜とは
筋膜とは筋肉を包む膜のことで、全身を包むボディスーツのようなもので組織を支える第二の骨格であるといわれています。この筋膜は柔らかい組織であり、癒着(ゆちゃく:からまる、くっついてしまうこと)しやすい特徴があります。この筋膜の癒着が痛みやコリを発症し筋肉の柔軟性を損なう原因になります。
筋膜の癒着により肩こり、腰痛が発症する
この筋膜が癒着すると、癒着した周りの筋肉が硬くなります。硬くなった筋肉は血液循環を悪くし老廃物も流すことができず乳酸が溜まります。特に腰周辺の筋肉は身体の中心に位置し、常に寝ていたり座っている姿勢を繰り返すと、負荷が積み重なり筋膜の癒着となり腰痛が発症するケースがあります。
肩こりの主な原因筋肉として僧帽筋がありますが、デスクワークによる長時間同じ姿勢を保つことで首から肩甲骨にかけて筋肉が固まり、筋膜が癒着することで発症します。高齢者の方でも座りっぱなしによる長時間体制による筋肉の癒着は考えられるので解消していきましょう。
定期的に筋膜をほぐし柔らかな筋肉を
筋膜や筋肉をほぐすにはストレッチポールが最適です。しかし筋膜は一度緩めれば永遠に緩んでいるわけではありません。人間の身体は固まったり、柔らかくなったりの繰り返し。それに伴って筋肉も疲労しています。
疲労した筋肉をほぐさないでいると固まってしまいます。できることなら毎日寝る前にストレッチポールを使用すると効果的ですが、最低でも週に3回~4回は行いましょう。
高齢者にオススメな腸腰筋ストレッチポール
高齢者の方でオススメなのは腸腰筋のストレッチポール。特に腸腰筋は歩行や転倒予防に関連している筋肉であるためこの筋肉を柔らかくしておくことは可動域を向上させ、足運びがスムーズになります。
やり方
・ストレッチポールを横にしておきます
・両手を前について片足を伸ばします
・伸ばした側の足の付け根にストレッチポールをコロコロあてます
・約10回~20回
もし両手でカラダを支えることが難しければ両肘をついても構いません。まずはストレッチポールをあてるだけでも十分な効果は期待できます。
多少コロコロしたときに当たって痛みが生じることがありますが、そこがポイントです。柔らかい方は痛みは特に感じませんが筋肉が硬い方は痛みを感じることがあります。だからこそ柔軟にしておきましょう。
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